自分の意見を伝える(ストレングスカード19)
新しい教育改革の話を聴きました。アクティブラーニングを取り入れて、先生は教えず、生徒の相互学習や研究発表をとおして、得た知識をどのように生かしていくかを学ぶことになるのだそうです。モデル校の様子などを観ましたが、どの子も積極的に自分の意見を発表していました。自分と同じ意見の人がいると嬉しいと思ったり、異なる意見の人がいるとなぜなのだろうと考えたりすることがとても大切のようです。
私たちの世代では、他の人と意見が違うとどうしても黙ってしまったり、合わせてしまったりしていたように思います。それはそれで大切なこととして受け止められてきましたが、これからは自分の意見を伝えたうえで、違いを乗り越えていく工夫が必要になってくるのでしょう。
私が講師をしている大学でも、よくグループディスカッションを取り入れます。これには賛否両論あって、様々な意見が聞けてよいという人と、学問をやりに来ているのだから学生の意見を聞く必要はないという人がいるようです。最近では話し合いがわずらわしいと感じる方も多いとの話も聞きました。確かにそういうマイナスの一面もあるのかもしれませんが、せっかく様々な立場の方が集まり、様々な考え方が聞ける機会でもあるので、ぜひ自分の意見を伝えて、相手の意見を聞くという機会を大切にしていただきたいと思います。そもそもストレングスカードも、そのような場合に役に立つツールとして誕生したのですから。