有限会社ストレングスカード・コム (旧(有)キャリア開発研究所)

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ストレングスアプローチ・論文/掲載記事

ストレングスアプローチとは

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米国やオーストラリアなどの国々では、家族の抱えている諸問題(虐待、貧困、家庭内暴力、精神的な病など)について、個々の家庭を訪問し、家族とともにこれらの問題の解決を支援していくファミリーサポートサービスがあります。このファミリーサポートは、家族が抱えている様々な問題(経済的に困っている、子どもへの関わり方がわからない、病気があり家事が行えないなど)の解決を手助けすると同時に、家族がより健全な生活を送れるように、その家族のあり方を変化させていく支援まで、幅広くおこなっています。

当初、このようなサービスは、家族が通常の生活を送ることができないということ、すなわちその家族に何か欠けていることがある(例:家賃が払えない、子育てができない、仕事がないなど)ということに注目して、「欠けていたり、出来ないところを直す」ということがサービスを受ける前提としてありました。しかし、このように何か欠けていると考えたり、普通は出来ることが出来ないのだと見なしてしまうことが、その家族の回復や変化の機会を奪ってしまうことになるのです。

そこで、ストレングスアプローチでは、このようなとらえ方をせずに、その家族にそもそも備わっている力(ストレングス)を見出し、それを基礎として、そのストレングスを活かしていくことを支援の中心においています。

このようなストレングスに基礎をおく方法には、解決志向型アプローチ、ナラティヴアプローチ、認知的アプローチなどがあります。ストレングスカードの産みの親であるセントルークス社のファミリーサポートの仕事においても、これらのアプローチを使用しながら、支援の活動を進めています。

パラレルアプローチとは

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オーストラリアに拠点を置き、家族支援を行うセントルークスでは、すべてのファミリーサポーターがストレングスアプローチ、すなわち家族の肯定的な資質を基礎に支援を行えるようになることを目指しています。しかし、一番大切なのは、そのファミリーサポーターが所属している組織自体が、ストレングスアプローチになっているということです。これをパラレルアプローチと呼んでいます。

支援を受ける家族のストレングスを十分に生かしていくことができる素晴らしいファミリーサポーターを育てるためには、まずその組織のトップの人がストレングスアプローチを使ってマネジメントをしていくようにするのです。自分の肯定的な資質を上司に認められ、それを十分に生かして仕事に携わっている人は、その仕事で出会う人々に対しても、その人が持っている肯定的な資質を生かしていくことができるようになるのです。

論文・掲載記事について

探求心

ストレングスアプローチやストレングスカードに関する実践および研究について、掲載されている論文や記事を集めてみました。今後も発表や掲載がありましたら、どうぞお知らせください。

 

 

 

 

浦野陽子,山本眞利子(2018).保育士におけるストレングスカードを用いたエンカウンターグループの試み.久留米大学心理学研究,17,1-13. https://www.kurume-u.ac.jp/uploaded/attachment/5771.pdf

 

浦野陽子,山本眞利子(2018).大学生におけるストレングスカードを用いたBGの試みー現在型と未来型の観点からー.久留米大学大学院心理教育相談センター紀要,19,19-31.

山川由紀,山本眞利子.(2016).ストレングスカードとSFAシートを用いた大学生の就職活動不安低減の試み.久留米大学心理学研究,15,35-45. https://www.kurume-u.ac.jp/uploaded/attachment/5762.pdf


大川嶺子,石川幸代,大島泰子,慶田須意子,魚住明日香(2016).精神保健看護実習における緊張緩和と相互理解の試みの評価ー学生の感想からー.沖縄県立看護大学教育実践紀要,Vol3(1),1-15.
http://www.okinawa-nurs.ac.jp/c1/documents/2016ookawa.pdf

松橋舞,山本眞利子(2015).高齢者のストレングスが精神的健康と身体的健康に及ぼす影響.久留米大学文学部心理学科・大学院心理学研究科紀要,No14,67-72.

椿晃一,山本眞利子(2015).コンプリメントスタイルと役割の違いが自尊感情・問題解決ストレングス・レジリエンスに及ぼす影響ーストレングスカードを用いたコンプリメントー.久留米大学文学部心理学科・大学院心理学研究科紀要,No14,37-45.https://kurume.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=212&item_no=1&page_id=13&block_id=21


浅原雅恵(2014).一人一人が輝き笑顔あふれる取り組み.児童心理,No983,64-68.金子書房.

平尾渉,山本眞利子(2014).リワークプログラムにおけるストレングスカードとストレングスTEBBカードを用いた認知行動療法的アプローチの実践的試み.久留米大学文学部心理学科・大学院心理学研究科紀要,No13,75-85.https://www.kurume-u.ac.jp/uploaded/attachment/2360.pdf

福田優里子,山本眞利子(2014).グループワークにおける大学生の就職活動版ストレングスカードの効果に関する研究.久留米大学文学部心理学科・大学院心理学研究科紀要,No13,55-64.

事例12山間部小学校における生徒間の関係づくりに苦慮する教師へのコンサルテーション.産業カウンセリングケーススタディ2013 そうだ!相談に行こう!!.129-136,一般社団法人日本産業カウンセラー協会


山本眞利子,佐々木絢子,新開玲奈,松村茜(2012).ストレングスダイアリー・ストレングスグッズ・ストレングスイベントが大学生のストレス反応と抑うつの軽減に及ぼす影響.久留米大学心理学研究,No11,35-44.

竹田知子,藤原美奈子(2012).地域中核病院における家族の心の支援のあり方に関する研究ー会話ツールを使った気持ち調べの子どもの抑うつ気分に対する効果(継続)ー,こども医療センター医学誌,Vol.41(4),212-214.

竹田知子,野崎秀次,豊田茂(2011).地域中核病院における家族の心の支援のあり方に関する研究ー会話ツールを使った気持ち調べの子どもの抑うつ気分に対する効果ー,こども医療センター医学誌,Vol.40(4),349-352.