有限会社ストレングスカード・コム (旧(有)キャリア開発研究所)

家庭・教育現場・企業などにおける人のコミュニケーション改善に役立つツールの販売、研修会・講演会の実施

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会話ツールとは

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ちょっとした話し合いや会議の場面などで、その場の雰囲気や相手の方々との関係から、とても緊張し、なかなか言葉が見つからなかったりすることは誰にでも経験があるでしょう。本当はこんなことを話したい、本当の自分はこんな様子ではないなど、焦ったり、あわてたりすることがあります。

そのような時、ストレングスカードやベアーズカードなどを広げて、少し感じたことや好きなカードについて話をしてみましょう。不思議と場がなごみ、緊張がほぐれ、だんだんと自分らしく話ができるようになってきます。このような会話のきっかけを作るツールを、「会話ツール」と呼んでいます。

そして、ストレングスカードやベアーズカードは、支援を受ける人や家族が本来持っている
強さ、すなわちストレングスに注目した肯定的な会話にしていくことができる不思議な力を持っています。

支援の場において、とかく「○○が悪い」「○○ができない」「○○がないから、解決しない」と言った欠点に焦点を当てた会話が進みがちになります。しかしこれでは、支援の関係の中にパワーオーバーが起こり、家族に変化をもたらすことはますますできなくなります。被支援者が本来持っているストレングスを会話の中心に置き、肯定的で建設的な会話ができるように会話ツールは使われます。
 

ベアーズカード活用例

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カウンセリングの場面では、子どもに限らず大人であっても、自分の気持ちを言葉で十分に表現することができない場合があります。たとえ、自分の気持ちが自分で分かっていたとしても、それを言葉で表現することに抵抗があったり、ためらいがあったりすることもあります。そのような場合に、今、自分が感じていることや最近感じた気持ちについて、ベアーズカードを選ぶことで、表現したり、他の人に伝えたりすることが可能です。

人物の象徴として

ある人の特徴を他の人に説明する場合、言葉だけではなかなか伝わらない場合がありますが、そのような時にベアーズカードを使います。「私のお父さんは、こんな感じの人」「私のクラスメートは、こんなベアにそっくり」など、お話したい相手の様子に似たカードを選んでいくことができます。

カウンセリングの評価用として

カウンセリングが始まる前と、終わった後に、その時の気持ちにぴったりだと思うベアーズカードを選んでもらいます。カウンセリングにより、気持ちにどのような変化があったのか、カウンセラーとともに振り返ることができます。

感情の学習用として

自分の気持ちを抑圧せずにしっかりと認識していくことは、心の健康を保つ上で大切なことです。さらにその気持ちを社会的に受け入れられる方法で表現していくことも忘れてはなりません。このような気持ちの表し方は、これまでは家庭生活や学校生活の中で子どもに伝えられ、特に意識せずに、自然に教えられてきました。
 
しかしこのような自然な教えだけでは、十分に身に着けることができない場合もでてきているようです。怒りをただ爆発させるだけで表現する場合、自分の感情を全く出すことなく抑圧してしまう場合、感情を認識せずに身体症状として表す場合など、様々なケースがありますが、どのような場合であっても、自分の気持ちについて実際に感じ、自分や他の人にきちんと伝わるように表現していくことを学習する必要があります。

ストレングスカード活用例

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ストレングスを思い出すきっかけとして

問題が多く、困り果てているような状況では、本来自分が持っているストレングスを思い出すことができません。これまでに多くの場面で得意として使ってきたストレングスでさえ、逆に欠点であると思ってしまう場合があります。そのような場合には、ストレングスカードを使って、本来自分が持っていたストレングスを思い出し、そのことについて、支援者と話をすることで、新たな問題解決に向けての力を得ていくことができます。

会話のきっかけとして

日々、親も子も忙しく生活をしていく中で、夫婦や親子がお互いのストレングスや性格について話し合うことはあまりないかもしれません。職場の中でも、仕事に関係のないことがらについては話に出さず、お互いがどのように相手のことを感じているのかも分からずに過ごしていることも多いでしょう。
 
忙しい日常を少し離れて、ストレングスカードを使ってみましょう。大切にしている自分のストレングスや、他の人が持っていると思うストレングスについて、会話をはじめてみましょう。これまでよくわからなかったお互いの長所や性格、価値観などを伝え合うことができます。

自己紹介カードとして

自分を紹介する場面で、ストレングスカードを使ってみましょう。肯定的な表現が増し、前向きで明るく自己紹介をすることが可能となります。

よいところさがしの場面で

学校や職場などの集団生活の場で、お互いの良いところをストレングスカードで探してみましょう。実際の出来事から垣間見ることのできた他の人のストレングスを発表してみましょう。クラスや職場の雰囲気づくりに役立ちます。

よいところさがし

学級やグループの活動において、子供同士・メンバー同士、ストレングスカードを用いて、相手のよいところさがしをしてみるのもよいでしょう。
グループのメンバーそれぞれが自分の持ち味を出し合い、お互いに認め合い、グループの活動が活性化します。
以上、簡単に活用例を紹介させていただきました。これら以外にも様々な活用方法が考えられると思います。ぜひ、皆様の創意工夫によるご活用のご様子をお聞かせください。お待ちしています。