ちょっとした話し合いや会議の場面などで、その場の雰囲気や相手の方々との関係から、とても緊張し、なかなか言葉が見つからなかったりすることは誰にでも経験があるでしょう。本当はこんなことを話したい、本当の自分はこんな様子ではないなど、焦ったり、あわてたりすることがあります。
そのような時、ストレングスカードやベアーズカードなどを広げて、少し感じたことや好きなカードについて話をしてみましょう。不思議と場がなごみ、緊張がほぐれ、だんだんと自分らしく話ができるようになってきます。このような会話のきっかけを作るツールを、「会話ツール」と呼んでいます。
そして、ストレングスカードやベアーズカードは、支援を受ける人や家族が本来持っている
強さ、すなわちストレングスに注目した肯定的な会話にしていくことができる不思議な力を持っています。
支援の場において、とかく「○○が悪い」「○○ができない」「○○がないから、解決しない」と言った欠点に焦点を当てた会話が進みがちになります。しかしこれでは、支援の関係の中にパワーオーバーが起こり、家族に変化をもたらすことはますますできなくなります。被支援者が本来持っているストレングスを会話の中心に置き、肯定的で建設的な会話ができるように会話ツールは使われます。