私は明るいです。(キッズ13)
この絵を見ると、以前保育園であったあるお子さんを思い出します。常に笑顔で、楽しそうに過ごしていました。人の気持ちを考えるワークをしていたのですが、不安とか、怖いという気持ちを理解してほしくて、「大雨が降ったり、台風で大風がふいたりしたらどんな気持ちになる?」という質問をしました。多くの場合、この質問で「怖い」という回答が得られるものです。しかしその彼女は、「ちょっと残念。雨も大好きで、外で雨や水たまりで遊びたいけど、お母さんがだめだっていうから。」「でも台風が過ぎたら楽しいよ。」と言ってくれました。どんな時も前向きに、明るく答えてくれていました。
子どもは年齢が上がるにつれて、社会や世の中のことが分かってきて、「こうしなくてはならない。」「頑張らなくてはならない。」「不安に思っていてはいけない。」と学び、「明るく前向きに」学校生活や社会生活に取り組むことを要求されてきます。自然な笑顔がだんだんなくなってくるんですね。無理に明るくふるまうのではなく、自然に表情が明るくなる、そんな家庭や学校、社会を築いていきたいものです。
2015年11月04日 08:46