私は一人で行動できます。(キッズ29)
産まれたばかりの赤ちゃんは、養育してくれる大人がいなければ何もできません。一人で何かができるということは、笑ったり泣いたりすることくらいでしょうか、食事や着替え、排せつ、入浴など、だんだんと介助なしでもできるようになってきて、本人も周りの大人も、ずいぶん大きくなったと感じることができます。
キッズカードでは、おつかいをしている様子を絵にしました。ただ単に何か好きなものを買うということは2-3歳くらいの小さい子どもでもできるかもしれません。しかし、例えばお母さんに「リンゴ買ってきてね。」と言われるようなおつかいは、お店を選び、品物を選び、さらに値段を見て、自分の持っているお金の中から何を出せばよいか、足りるか足りないか、おつりはいくらかなどと考えるとなると、かなり難しくなります。一般的には小学校に入学してから徐々にできるようになるようです。
保育園でこのカードを見せると、買い物の場面よりも、「一人でお留守番をした」という話がたくさん出てきます。親御さんの気持ちとしては、子ども連れだと何かと大変なことも多く、ちょっとの間だけだから子どもに留守番をさせて出かけるということなのでしょう。このことの是非は様々あると思います。しかし子どもにとっては、だれもいない自宅に、一人きりでいるというのはかなり勇気がいることなのであり、留守番ができた時にはとても誇らしく思うようです。