私は助けを求めることができます。(キッズ30)
日本では、4月は進級や進学の時です。新たな環境や経験を楽しみにする人もいますが、とても不安にこの時期を迎える人もいます。ですから担任の先生や親御さんは、「困っている時はどんなことでもいいから言いなさいね。」と伝えることがあります。この声掛けで、少し安心し、困っていることを大人に伝えられるようになる子もいますが、相変わらず困の子どももいます。
新しい生活に混乱して、動き回ってしまったり、逆に固まってしまったりするのです。その様子から、「ほら、困っているなら・・・」と繰り返し伝えても、なかなかうまくいきません。どうしてなのかといろいろと探ってみると、どうやら自分が困っているということが分からないようなのです。「困っている」という表現は、案外曖昧表現なのだとあらためて気づかされます。
相談室ではどのようなことがあると「困っている」状態で、その時にはどのように助けを求めればよいのかについて、子どもと話し合うことがたくさんあります。このカードは、自分が困っていることに気がつき、そのことを周囲の人に適切に発信し、困りごとを解消するのに役立つ助けを得ることができるというものです。とても高度なストレングスですね。
2018年09月11日 15:38